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「他人間相続リノベーション」も、リノベの種類のひとつです
リノベーションオブザイヤー2024最優秀作品賞を受賞した「saṃtati(サンタティ)〜他人間相続〜」

「他人間相続リノベーション」も、リノベの種類のひとつです

こんにちは、リノクラフトのmarikoです。ひとつ前の記事で、リノクラフトが行うリノベーションの種類と特徴について書きました。実はリノベーションの種類、もうひとつあるんです。それが・・・

『他人間相続』リノベーション

リノベーションオブザイヤー2024で部門最優秀賞を受賞したH様邸。

【saṃtati(サンタティ)〜他人間相続〜】

私たちは、このH様邸のような事例を 他人間相続リノベーション と呼ぶことにしました。

使えるものはそのまま使い、面影を残しているH様邸のようなリノベーションは、元々の家主が創った家や世界観、空気感へのリスペクトなくしてはあり得ません。saṃtati(サンタティ)とは相続のことで、「心の連続性・跡目を継ぐことを表す」こと、つまり「何が大切でどんなことをしていたか、それを引き継ぐこと」が本来の相続。価値観など目に見えないものは、売買こそできませんが、確実に引き継がれています。モノとしては「他人間売買」、コト(心)の意味では相続だと思い、『他人間相続』という言葉が生まれました。面白いことに、こういった『他人間相続』リノベーションが行われる事例では特に、売主・買主ともに驚くほど共通点や接点があるんです。

築50年 平屋中古住宅リノベーション

↑ 【TIMELESS CORRIDOR】(2014年)

この事例も 他人間相続リノベーション です。

この家にひとめぼれした買主K様は、なるべくそのままの形で使いたいと希望されました。この写真の二間は、畳から地元三河杉のフローリングに張替え、壁にはしっくい、天井はシナ材と手を加えていますが、奥に見える縁側やLDK以外の部屋については、ほとんど手を加えていません。

リノベが完成したまさにその日、売主の姪御さんが訪ねて来られました。面影の残った家の姿に「私が引き継ぐことはできないから諦めていたけど、まさか思い出の家がこんな形で残るなんて、思いもよらない嬉しいこと」と涙ながらに語ってくださったのが印象に残っています。

リノベーションでもそのまま残した縁側

まるっとそのまま残した縁側。経年の味わいは何物にも代え難いものがあります。

他人間相続リノベーション。血縁ではなく心縁でつないでいくという『他人間相続』の概念が広がれば、多くの味わいある古家とそこでの暮らしがこの先へとつながっていくのではないかと思っています。

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Cristofer Vetrovs
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