リノベーションという言葉は世間には定着しておらずリフォームとの区別や解釈も曖昧な状態だった2011年当時、まだ地域に浸透していない新しい価値観を豊橋に取り入れたいという一心からリノベーション専門のデザイン設計事務所としてリノクラフトは創業しました。新築でもないリフォームでもない、リノベーションの“古くなった建物に新しい価値を創造する”という考え方、価値観を広めたいという想いは10年以上たった現在でも、私たちの心の中に常に在り続けるとともに、住宅という「モノ」に重きを置くのではなく、その中で住まう人の暮らしという「コト」を何より大切にしています。

リノベーションの考え方もまた、住まう人の暮らしを第一に考えることが前提であり、家という箱「モノ」を造ってゴールはなく私たちの根底にあるのは「暮らしと生活の場そして、人と人が集まり交流する場」を創るという「コト」への想いです。暮らす人ひとりひとりの物語を紡ぐことへ想いを巡らし、日々の暮らしの幸せ造りで私たちができる手法、それこそがリノベーションだと考えています。

「暮らし方もあなたらしく」をテーマとして、少しづつ豊橋という地域で事業を展開させていただく中で、一軒一軒お客様のご要望に答え続けることでリノベーションという言葉も随分と定着してきたと実感しています。手掛けさせていただいた住まいの家守りとしてメンテナンスまでご依頼いただくことも多く、地域のみなさまと末永いお付き合いをさせていただけていることが何よりも嬉しく感じております。

一昔前までの家造りの考え方であれば、大工の棟梁や工務店に任せていればそれなりの家を建てる事は出来たかと思われます。最近では建売住宅を購入される方が多い事も事実と捉えると多くの方にとって”お任せな家造り”というのは時短にもなり正しい選択肢かもしれません。しかし、家造りから主役である暮らす人の想いが現れてこないことは寂しいことだと感じています。

本来の家造りの主役である暮らす人の理想を実現するサポートが私たちリノクラフトの使命です。この理想の実現のためこそがリノベーションをお勧めしている理由でもあります。この価値観を全てのスタッフが常に心に留め、私たちリノクラフトはこれからもリノベーション専門会社として取り組み続けて行きます。