奥様の母方のおばあさまの家を譲り受けることになったK様ファミリー。おばあさまからの条件は、「建て替えはNG、和室を必ず作ること」。
確かに丈夫な建物なので、建て替えるのはもったいない。でも今どきの間取りにしたい。ファミクロとか家事室とかあこがれる…。
そこで、リノベーションならネガティブを払拭しながら新築注文住宅みたいにできるかもしれないと考え、リノクラフトへご相談に来られました。
外観は屋根のイメージを変えたいというご要望から、ベランダと庇を取外し、既存屋根をカバー工法とすることでデザインを再構築。断熱性能は断熱材の入れ替えに加えて窓の配置を工夫することで、0.57W/(㎡・K)と、ZEH基準をクリア。
室内は躯体をうまく使いながら回遊動線や要求室を組み合わせ、小ぶりな和室が家の中心にある家が完成しました。和室は南側にあるリビングの一部としても使えるので、子供の急な発熱やお昼寝にも重宝します。
廊下側には玄関から奥に向かって、シューズクローク 〜 コート掛け 〜 洗濯室 〜 ファミリークローゼットが並び、その奥には大きめの洗面化粧台。この洗面、脱衣室やトイレと一体として使えるので、小さなお子さんがいる家には本当に便利です。玄関とキッチンの間にはパントリーも配置して、あこがれていた家事と子育てのしやすい家が完成しました。
家中を軽やかにくるくると回遊しながら毎日が流れていきます。そして新たな命も宿り、ますますにぎやかで楽しい暮らしになりそうです。
タイトルは、ドイツ語で「つなぐ、保持する」という意味を持った「halten」と、「家」を意味する「heim」から、「Halten Heim」(ハルテンハイム)と名付けました。