見つけた中古物件は、荒れ放題の差し押さえ物件でした。庭には錆びた車、土に突き刺したサーフボード。しかしI夫妻はこの物件を見て、日当たりの良さ、心地よい風の抜ける様子に購入することを決意します。購入前の荒れ果てた姿ではなく、この土地本来の姿を見ていました。
決めてからはブレません。一筋縄ではいかない交渉の場も忍耐強く乗り切ります。
建物はハウスメーカー製。外壁は上から被せる「カバー工法」で躯体への負担を最小限に抑えます。窓の位置は変えず、高さの工夫を行います。内装はスッキリと使いやすい間取りを目指しました。
ジャパンディな色味を加えながら完成した部屋はくつろぎの空間です。リビングからすぐにアクセスできる洗面所、そこから繋がるトイレ・脱衣室・クローゼットはシンプルで使いやすい配置になりました。ゆったりと余白のある玄関に、心地よい風が通ります。
日当たりの良い広々としたお庭では、家庭菜園を始めました。自分たちで敷き詰めた芝生の上で、週末はバーベキューを楽しみます。
知恵と工夫で手に入れた何気ない日常。お二人の笑顔が、この場所を明るく照らしています。