皆様、こんにちは！愛知県豊橋市でリノベーションを専門に手掛けているリノクラフト株式会社の今泉です。今回のブログは新しい住宅向け補助金制度のご紹介。正しくは「脱炭素志向型住宅の導入支援事業」と言われる制度なのですが親しみやすい呼び名が「みらいエコ住宅2026」。昨年行われていた「子育てグリーン住宅支援事業」から引き継いで行われる補助金制度です。11月28日に閣議決定された令和7年度補正予算で11月28日以降に着手した工事が対象となります。詳細な情報は未定なのですが今までの補助金制度の傾向からどのような場面で活用できるのかブログにまとめます。
みらいエコ住宅2026事業の補助額は最大100万円/戸
リノベーション対象の住宅が何年の築かによって例えば平成4年より古い築年数は断熱性能において「平成4年基準」を満たしていないため、「平成28年基準」相当までの性能向上を行うことで一戸あたり最大100万円の補助金が受け取れるものです。実際にどのような内容が対象になるのか解説します。
対象となるのは開口部、外壁、屋根・天井又は床の断熱改修、エコ住宅設備の設置の組合せ（必須工事）
開口部というと一般の方はピンとこないかもしれませんが端的に言えば窓や玄関ドアなどの事を指し、一般的になってきた樹脂製断熱窓などに取替を行うことで、今までのサッシを撤去の上で新しい物を取り替える場合は「はつり工法」と呼ばれ、既存の窓の内側に新たに断熱窓を設ける事を「カバー工法」と呼ばれています。外壁などの工事を行わない場合はカバー工法が扱いやすいですが外壁改修も検討されているなら、はつり工法がおすすめ。
外壁や屋根、床などの断熱改修は外皮と呼ばれる外の空気と接する部分に断熱材を施す工事で性能向上リノベでは窓に並んで人気の工事。平成28年基準を満たす内容との事でリノクラフトでは標準的に行う断熱リノベはそれ以上のスペックを基本としているので問題なくクリアしている水準です。実際に建物に性能向上リノベを行った場合、どれくらいの性能値になるのか計算書を出してご確認いただいています。
エコ住宅設備の設置も対象。水回り製品の取替も補助金対象。家庭で消費される光熱費の中で多くの割合を占める浴室は高断熱浴槽や節湯水栓など省エネ性能に優れる商品が揃っています。その他にも節水型トイレやキッチン用水栓も節湯型の場合は補助の対象となることがあります。（キッチン水栓はデザインで選びすぎると対象外の事もあり）
補助を受けられるのは必須工事を行う事
以前の補助制度であれば部分的なリフォームにおいて断熱材を所定の数量を使用したり、対象のエコ住宅設備の取付だけで補助金の対象となっていましたが、今年の制度では建物全体に対しての省エネ性能を求めている傾向があり、以前よりは補助金を受け取るハードルは高めの設定になっています。簡易なリフォームではなく、建物全体をしっかりとリノベーションする必要があると言えそうです。
附帯工事として子育て対応改修、バリアフリー改修等も対象に
必須工事を行った上で対象となるのが子育て対応改修。内容は至ってシンプル。元々、壁向きに設置されていたキッチンや壁で仕切られていた場合、LDK一体の空間に見通しの良い対面キッチンを設置する事。リノベーションする時に皆さんが希望されるキッチンレイアウトですね。家庭の中で子どもを見守りながら家事が出来るからとの事。シンプルに考えると古くなった家をリノベーションで甦らせようとするとした場合に行われる人気の工事内容がそのまま補助対象だというくらいの認識でも良いかも知れません。
その他の注意点など
補助金の申請対象となる工事は11月28日以降に着工した工事となっており、これからリノベーションする方は対象になるのですが予算と期間に限りがあるので興味のある方は早めにご相談ください。申請は工事を指定事業者が工事を請け負った場合で指定業者が申請を行います。なので一般の方は申請が出来ないこと、指定業者が元請け施工する必要があるので個人的に知り合いの職人さんにお願いした場合など補助金の対象にならない場合もあります。補助金の受取は工事完了報告の後に支払われるので一概には言えませんが工事完了から半年後くらいに受け取れるくらいのイメージで捉えてもらうと良いでしょう。
実際には詳細が決まっておらず、これから順次、対象の建材や住宅設備機器、対象工事になるかどうかの認定方法が発表されます。なので補助金を敢えて貰いに行く感覚でリノベーションするより、性能向上リノベしたら補助金が貰えちゃった！くらいがちょうど良いかも知れません。リノクラフトはリノベーションからの補助金手続きにも実績があります。まずは希望されているリノベーションが補助金とどう関わってくるのか気になる方、お気軽に相談会にお越しください。
