いつもブログをお読みくださりありがとうございます。リノクラフトのmayuです。2月中旬から始まりました、明治時代に伝統構法で建てられた築150年古民家リノベーションの進捗情報、4月編をお伝えしていきます。
サッシと断熱材が少しづつ入り始めていた3月末でしたが、4月に入ってからも断熱材を入れていく作業が続きます。
このお家は、既設の土壁を各所で敢えて残しています。土壁は、土と藁を練り合わせて作られています。藁の繊維質がつなぎとなって強度を高めてくれ、室内の湿度を自然に快適な状態に調整してくれる、調湿の作用も高めてくれます。藁の発酵は、歳月が経つほどに進んで繊維が細かくなるので、壁の強度が更に増していくのが特徴です。耐火性、断熱効果が高く、自然素材なのでアレルギーにもなりにくいというメリットもあるのです。
出来る限り使えるものは残しながら活かす!手間暇は掛かりますが(笑)リノベーションだから出来ること!みなさんに伝わってほしいポイントです。明治時代からの土壁と、現代の断熱材の共存です。
以前の建物の床下には、全く断熱材はもちろん防湿シートも全く入っていませんでした。
4月中旬からは床下に断熱材を入れていく作業もスタートしました。リノベーション後の室温がどれくらい変わるのか、楽しみの一つです。
4月の後半には、新しく立てた柱と柱の間に耐震補強の筋交いが入り始めました。リノベーションのご相談の中で、「耐震は大丈夫か」のご質問はとても多いです。地震がいつ起こってもおかしくないと言われている地域だけに、住宅の耐震対策は必須だと思います。リノクラフトでは、耐震診断補強計算をクリアした設計のもと、施工をしています。今回もきっちりと診断結果をお出ししてからリノベーションを開始しています。
4月の1カ月を掛けて、サッシと断熱材やボードで外壁が脱ブルーシート出来ました。ゴールデンウィークも終わり、明治生まれ築150年古民家リノベーションは、大工さんが根気よく手仕事作業で歪みや劣化をひとつずつ整えながら進行中です!梅雨入りが心配な季節ですが、5月も毎日コツコツと更に進んでいきます。次回、進捗報告5月編をどうぞお楽しみに。