皆さま、こんにちは!豊橋市でリノベーション住宅を手がけているリノクラフトの今泉です。今回のブログは豊橋市曙町にて進行中の戸建リノベーション工事の現場レポートです。
リノベーションと言う響きから見た目だけカッコよくする工事に思われがち。ですが、丁寧に解体作業を終えたお家をしっかりと確認して、古いままではいけない部材を新しくして、長く安心して住める家に直すことがリノベーションなのです。
こちらは床下地工事を行う前の状況です。気の早い水道業者さんはせっせと新しい配管に入れ替えてくれています。しかし、これだけで床下の改修は終わらないのです。
こちらは同日に撮影した別の場所。先ほどの写真との違い、お分かりですか?そうなんです、床下にある大引(横に流している太い柱のような木材)を支えている「束」と呼ばれている部材が木製から鋼製に変わっています。何だそんなことか!と思われるかも知れませんが、結構重要なんです。鋼製束のメリットを上げるならば
1)寸法が安定しており高さ調節が容易であること
木材は長い時間をかけ乾燥し寸法が小さくなったり、熱や湿気で膨らむ事もあります。しかし金属はそのような環境による寸法の変化がほとんど無く、ボルトで高さ調整をするので現場ごとの微調整が可能。木製は現場の状況で切断するが加工ミスにより施工精度を落としてしまう。
2)湿気による腐朽やシロアリの害が起こらない
木材の場合は経年で腐ってしまったり、シロアリに食べられてしまうなど建物の見えない部分の劣化原因になりますが、メッキ加工された金属なので腐ったりシロアリに食べられるという心配もなくなります。
3)床の踏み応えもどっしりと安定してくれる
先ほどあげたような事象が元で床の感触が柔らかくなったり床鳴りを起こす原因にもなりかねません。見えない部分もしっかりと丁寧に治す事がリノベーションの最初の基本になります。これから床根太という床を支える部材の取付を行い、防蟻剤(シロアリ予防の薬剤)を散布してから床断熱材を充填します。
新築の場合、工場で加工された部材を組み立てるだけの簡単なお仕事で済むのですが、リノベーションの場合は現場の状況に合わせて手作業で対応していきます。一手間一手間を惜しまずに作り上げるのもリノベーションの醍醐味なのです。