みなさん、こんにちは。豊橋市でリノベーションを専門に手がける建築士リノクラフト今泉です。今回のブログは東京のリノベーション事例の見学ツアーに行ってきましたので、そのレポートです。
東京でリノベーションされた有名建築といえば 「東京駅」 は外せません。1914年(大正3年)開業〜2012年(平成24年)に復元工事がなされた事はご存知の通り。古い建築物を現代の技術と匠の技で、その面影や味わいを残しながら復元されリノベーションの中のリノベーションとはこのことかも知れません。
Panasonicにある Tokyo Renovation Museum にて。2000年ごろに多く見られたマンションの間取りをジオラマで表現しています。細かく区切られた空間に寝室や和室、浴室にキッチンと並んでいます。
同じマンションのスケルトン解体後のジオラマです。外部に面している壁は結露防止の断熱材が吹き付けられており、プラスターボードをコンクリートの躯体に接着するGLボンド(通称ダンゴ)が着いており、部屋の中央に残っている瓦礫やパイプシャフトにつながる排水管など本当に解体後の雰囲気が表現されています。
マンションリノベをご検討中の方、実際にこれくらい解体してから室内を新たに作り直すのですよ!
完成後のジオラマ(の一部)です。玄関土間ホールはSOHOとしての仕事スペースとして想定され、マンション内の動線が来客用の廊下と寝室などプライベートな動線に分かれており、デザインや使い勝手が飛躍的に改善されている展示がされていました。
このジオラマ展示が業界人である自分にとって、「うん、あるある!」と頷きたくなるクオリティで、リノベーションに興味ある方は一見の価値ありでした。不特定多数の人向けに作られた画一的な既存マンションに対して家族構成やライフスタイルに合わせて様々なパターンのプランが用意されており、梁や天井高、配管などの制約も考慮しながら展開されておりリノベーションで出来ることが良い意味で実感できる展示でした。
次回のブログは実際にリノベーションされた建築のレポートです!お楽しみに。