こんにちは、リノクラフトのmarikoです。
ちきりんさん著「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」
実際にリノベーションされた方の本です。
自宅マンションをリノベーションされた女性の方です。
徹底的に研究されたようで、指摘がとても的確。
業者側の事情もよくわかってらっしゃいます。笑
私たちがうまくお伝えできずにいたことも、ズバリです。
たとえば…
お金を支払う(消費)ときには、「等価交換型」と「共同プロジェクト型」がある、ということ!
等価交換とは、その名の通り、お金を払って、払った額に見合うモノを受け取る取引。たとえば、ペットボトル入りのお茶を、現金150円を支払って受け取る、T社の自動車を250万円のローンで購入する、など。
共同プロジェクトは、売り手と買い手が共同で価値を生み出し、それを両者で分ける取引。英会話教室に20万円支払えば英検1級、10万円なら英検2級の能力が必ず手に入るわけではないということです。20万円払ったうえで、本人の努力と先生や教材でのサポートがあったうえで、やっと能力が身に付きます。(しかも身に付いた能力は比較検討の仕様もないのです。)売り手と買い手の共同作業、相互努力があって成り立つ取引だということです。
リノベーションは、間違いなく「共同プロジェクト」です。○○万円払ったからといって理想の暮らしが手に入るわけではなくて、「こうしたい」「こうしたらどうか」というあなたの価値観をいかに形にしていくか、共に作り上げていく作業なのです。
これ、等価交換型のお仕事されている方が理解するの、ちょっぴり難しいんですね。本当に考えもしない視点でした。
他にも、「予算もスケジュールも自分次第」の章や、「リノベ費用と見積書」などの章は特に面白かったです。
リノベ会社が知らず知らずのうちにつくり出していた仕組みを、なぜそうなっているのか解説してくれていたり、打合せや現場の実際をリアルにレポートしてくれたり。私たちが読んでいても本当に面白かったです。気持ちよくスッパリ説明してくれています。
そして一番心に残ったのは、第11章「こんな部屋になりました!」のところです。
リノベをしたというと友人からは「すてきなおうちが見てみたい!」と言われます。嬉しいけれどこの言葉には違和感もあります。私が感激しているのは「家がすてきになったから」ではないからです。~ 略 ~ なにもかも新品ですてきになったけれど、それより価値が高いのは日々の快適さ、そして暮らしやすさの向上なのです。
そう!そこなんです。すてきな家はたくさんあります。でも、あなたにとって一番暮らしやすい家は、目の前に完成したその家なんです。
ちきりんさん、ありがとうございました!!!