いつもリノクラフトのブログをお読みくださりありがとうございます。marikoです。
今日は、リノベーションで男性が特に気にされる耐震補強についてお話しします。
↑ 実家リノベーション の récolte 。「すじかい」という補強の方法です。柱と柱の間をX型に繋いで、揺れやねじれに対して粘り強く対応します。通常は壁の中に隠れているのですが、空間を明るく開放的にするため、オープンにしています。リノベーションでは比較的多く用いられる方法です。お部屋のアクセントにもなるので、工夫するポイントのひとつです!
ちょうど窓際から一歩内側に入ったところ。この上に2階の壁があります。そこで、新たに柱とすじかいを設けました。寝室なので、足元から腰高までは壁にして視線を遮ります。窓際から一枚壁を隔てられるので寒暖差もゆるやかになります。
そしてさらにひと工夫!
窓際には室内物干し竿を設置。ちょうど窓際で、幅もぴったりなんです。いかがでしょうか。リノベーション で、機能性、意匠性ともにこんな風に良い感じになるんです。
他にも、すじかいをうまく使った例がこちらです。
自宅の一角にちいさなパン工房+パンの販売コーナーを設けた Waco Bread です。
写真手前は工房なので、手元が隠れる高さまでは壁を作り、上部はオープンにして明るさと開放感を出しています。
他にも、ブレスと呼ばれる類似機能を持つ金物で補強する例もあります。
細くて黒いX、これがブレスです。Amber Drops のLDK。すじかいほどの強度はありませんが、それでも無いよりある方が断然強くなるので、お部屋のコーディネートや建物の強度によっては、こちらもおすすめです。
こちらは PV=nRT(リソウ・キタイ)のリビングの一角。こんな風に、子どもの遊び場、隠れ家的なスペースとして使うのも楽しいですね。
はじめに寝室の紹介をした事例 récolte のリビングです。こんな風に柱を残すだけでも耐震性は上がります。この柱があることで、昔の面影が垣間見えたり、空間が緩やかに区切られたりして、ちょうど良い、面白い空間になっています!
いかがでしょうか。長くなってきたので今回はここまでにします。笑
こんな風にリノベーションで間取りを大きく変える場合、耐震補強は「ついでに」「空間のアクセントに」、楽しく取り入れていくことができます。間取りの工夫で補強を入れていくこともできるので、敢えて「耐震補強をする!」と身構えなくても大丈夫なんです。もちろん、強度の計算などもできますよ。ご要望に応じてバランスをとらせていただきますので、遠慮なくご相談くださいね。