こんにちは、リノベーションのリノクラフト、marikoです。
今日は・・・古民家のリノベーションのその後をご紹介します!
減築して玄関の位置も変え、まさに生まれ変わりました!Beforeとの違いが凄い!玄関周りは椹(サワラ)を塗装、道路に面した側は焼杉。海に近い地域なので潮や雨風に強い仕様です。
↑同じ場所のBefore写真。手前の飛び出している建物部分は減築しています。
内装も大きく変わりました。
これはあとちょっとで完成の時の写真ですね。キッチンのカップボードです。古民家の古い梁にタイルがよく馴染みます。キッチンは榀(シナ)に真鍮の取っ手が似合います。
廊下は古さが良い味を出しています。右手の引戸は、この部屋を使うKさんのイニシャル入りのデザインです。
Y家にとって、和室はとても大切な場所。今回のリノベーションで改めて設えました。床の間の框や長押の一部は移設・再利用しているので、新しくも懐かしい気配が残っています。
和室の横にはトイレと洗面所。廊下の一角に設けたこの洗面、古さとエレガントさがMIXされて独特の雰囲気を醸し出しています。
いかがでしょうか。
リノベーションをさせていただくと、その家の歴史や建てた人の思い、当時の職人さんたちの気配などをいつも感じます。このお宅は築130年…たくさんの思いが溢れていました。そして当時の家に対する向き合い方がとても勉強になりました。材料は適材適所、再利用は当たり前で、要には良いもの(しっかりしたもの)を使う。何代も前から何代も先までを見越した「今」と当たり前に向き合っていたのだなぁと、ハッとさせられ通しでした。
私たちも梁の掃除をしたり塗装をしたりしましたが、それでも想像以上の時間がかかりました。お施主様も毎日のように来てくださり、職人さんへの差し入れやお掃除(そして2階のしっくい塗りなど笑)をしてくださっていました。家を建てるのはお互い様で協力しながら行うのが当たり前…そんな感じです。頭が下がります。
暮らし方が多様化した今だからこそ、古き時代から学ぶものも多い時間でした。
Y様、ありがとうございました。