こんにちは、marikoです。今日はリノベーションで物件がどこまで変わるのかをお伝えしたいと思います。
リノベーションとは
リノベーションはリフォームと何が違うの?と聞かれると、私はブルースタジオの大島芳彦さんの言葉をいつも引用させていただきます。それは、
「 Renovation は、Re*innovation である」
というものです。
リ・イノベーション。再・革新です。もう一度、改めて、そのものの価値を見出す。
それがリノベーションです。
実家のリノベーションであれば、世代交代を機に使い勝手を見直してあげることが、一番大きなリ・イノベーションになります。生い茂ってしまった木々を伐採して思い出の木だけを残してあげたり、先代の大荷物を紐解きながら、面影のあるものをデザインの中に組み込んだりといったことも行います。古いものを一旦すべて洗い出し、必要なものだけを残して新たな価値を加えていきます。
見える部分だけではありません。例えば床下の配管を刷新するのはもちろん、なるべくシンプルに流れるように道筋を整え直したり、柱とブレスのバランスを調整したり、雨漏りや傷みを直したりと、全体のバランスを整え直します。床を一度上げるだけでも、床下の空気が入れ変わるので、家自体がとてもさっぱりとします。こういった地味な作業も含めて、リノベーションだと考えています。
リノベーションの様子
こちらは実家リノベーション récolte のbeforeです。長年の間に大きくなってしまった木々が家を取り囲んでいる状態でした。基本的にはすべて伐採し、月桂樹などの大切な木は、奥の庭に植え替えを行いました。
こちらは豊橋市内O様邸の写真です。こんな風に床・壁・天井をめくった状態を「スケルトン」と呼んでいます。写真からも空気が入れ替わっている様子が伝わるんじゃないかと思います。家が気持ちよさそうにしているな~と思うのは私だけじゃないはず。
ここから、目に見えないところを整えていきます。
先ほどの写真とはまた別の現場(豊橋市I様邸)ですが、ここは束をすべて鉄製のものに取り替えました。新設した給水管・給湯管・排水管の様子もよくわかります。
必要ヶ所に新たに柱や筋交いを設けて、建物全体のバランスを整えます。(豊橋市K様邸)
バランスが良くなるのと合わせて、耐震強度ももちろん上がりますよ。
床・壁・天井には断熱材を入れるので、夏は涼しく冬は暖かい、快適仕様になります。(豊橋市I様邸)
ここまでくると、あとは内装の仕上げになります。
抜けない柱は見せる工夫で空間のアクセントにしたり、キッチンをⅡ型にして回遊動線を作ったり。限られた空間の中に工夫を凝らして、その家の良さと住まい手の使い勝手や好みをうまく反映させていきます。(施工事例 Amber Drops )
最後は外構です。先ほど庭の写真をお見せした récolte のAfter 写真です。ほぼ同じアングルで撮影しています。奥に見える木々が、残したり植え替えたりしたものです。大切なものは残しながらも玄関の位置も変え、見違える姿になっています。さっぱりしました。
いかがでしょうか。デザインや使い勝手はもちろんですが、こんな風に見えないところから整え直すことで、暮らしはじめてからの快適性、心地よさといった、これまた目には見えない満足につながっていきます。