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【民泊に泊まってきました】丁寧にリノベーションされた民泊に溢れていた、おもてなしの心
丁寧にリノベーションされた民泊のアプローチ

【民泊に泊まってきました】丁寧にリノベーションされた民泊に溢れていた、おもてなしの心

こんにちは、marikoです。先日、友人たちと泊まった民泊がとても素敵だったので紹介させてもらおうと思います。

実家のそばの空き家を民泊にリノベーション

古家リノベの民泊は手入れが行き届いていることが一番

【山暮らしの隠れ家別荘「千本テラス」】愛媛県上浮穴郡久万高原町下畑野川乙280−3

「千本テラス」は昭和後期の家をリノベーションした「千本高原」地区にある一棟貸し別荘です。標高650mの高原ならではの澄んだ空気、満天の星空、早朝に発生する雲海など、山暮らしの日常を、都会の方にもぜひ体験してほしいと思い、実家の近くにあった空き家を整備されたそうです。

古さを生かしたリノベーションらしい設え

リノベ民泊の玄関からの眺め

玄関入ってすぐの眺めです。庭の緑、光の入り方、抜け感…。古家の柱や建具の開口部などを残しながら、玄関入った正面にFIXガラスをはめ込んだこの感じ、リノベーションの醍醐味だと思います。

和の設えを残しながらスッキリまとめたリノベ和室

この和室もとっても勉強になりました。何がって、床の間の左手側、シナベニヤを使ってすっきりとした収納になっているんですけど、この元々を活かしながらの設え方、とても素敵だなあと思いました。淡いグレーのカラー畳と青い珪藻土の壁を昔ながらの和室にMIXさせているこの感じも、まさにリノベの面白さだと思います。

収納の中に昔の名残を隠しておくのもリノベのアイデア

↑ これです!収納の中に昔のままを隠しておく、この発想が素敵。やっぱりリノベーションってアイデアが大事だなぁと思います。

テラスに続くキッチンは土間になっていて使いやすい

テラスに続くキッチンは土間になっています。庭でバーベキューをしたので、とても使いやすかったです。一般住宅であればキッチンを土間にする方は稀ですが、ここは民泊です。「どんな使い方をするのか」がよく考えられた、とても良い間取りだと思いました。寒暖差のある山の中なので内窓も付いています。敢えて元々の昭和ガラスが見える形で透明ガラスの内窓にしているようにも思いました。

レトロガラスで昭和の家に設えを合わせた建具とお盆

なぜなら上の写真のように、敢えて新設の建具やお盆にもレトロガラスを使っているから。古さと新しさを無理なくMIXされていて、とても心地よい空間に仕上がっていました。

おもてなしの心が満足につながります

トイレやお風呂などは、もちろん今どきの設備が入っています。お風呂には浴室暖房乾燥機も付いていたので使わせていただき、とても助かりました。

オーナーさんのおもてなしの心がいたるところに溢れていて、例えば虫よけスプレーや蚊取り線香が、玄関側・勝手口(テラス)側・倉庫のそばなど、「あ、今欲しい!」というところにちゃんと設置されていたり。玄関側・勝手口側にそれぞれサンダルを宿泊する人数分ぴったりで用意してくださっていたり。しかも場所によってサンダルの色が色分けされているから、あちこちに散乱せずきちんと使い分けできるのもストレスが少なくて良いなと思いました。

地元産のお茶と水菓子が用意されていたり、「ご自由にどうぞ」と、地元のお店のコーヒー豆や有機栽培紅茶の茶葉が置いてあったり。バーベキューをすると伝えてあったので、朝どれピーマンを差し入れしてくださったり。倉庫には天体望遠鏡やピアノ、ヨガマットやバドミントンラケットなどもありました。(初めて天体観測しました。月のクレーターが見えて、大興奮!)

だれがどんな思いで場を作り、生かしていくのか

私の地元が愛媛の松山なので感覚が近いのかもしれませんが、参考にしたいことがいっぱいの民泊でした。あらためて、誰が、どんな思いでその空間を作っているのかがとても大切だと思いました。そして、誰が、どんな思いでどんなふうにその空間を生かしていくのか。リノベーションは「編集」なので、この「思い」の部分を織り込みやすいのも大きな魅力の一つです。

今、日本中に空き家を使った民泊が誕生しています。とても良いことだと思うのですが、場を作るだけでなく、誰がどんなふうに運営していくのかが本当に大事だと思います。ここ「千本テラス」のような民泊が増え、日本全国の田舎への往来が増え、手入れされた心地よい場所が増えていくことを願います。私もリノベーションでお手伝いができればと思っています。

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Cristofer Vetrovs
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