いつもブログをお読みくださりありがとうございます。リノクラフトのmayuです。日中は段々と気温も上がって過ごしやすくなってきましたね。以前からお伝えしておりました、明治時代に伝統構法で建てられた築150年古民家のリノベーションは解体作業が無事に完了しました。
こちらは屋根裏です。今では貴重な太さの立派な梁が見て頂けると思います。木組だけで固められた構造体と迫力ある梁を社長も暫く見上げていました(笑)
こちらの写真を見て、現代の建物の床下部分との違いは何でしょう?答えはコンクリートの基礎がないということです。伝統構法では束石の上に柱が立っています。それって大丈夫なの?と思う方もいると思いますが、地震の揺れを各部で吸収して、木組だけで固められた構造体はしなることで、地震のエネルギーが建物に伝わり難くなります。こちらの建物も明治時代から何度か地震は起こっている地域で、150年間もの間、壊れることなく現在を迎えています。高度な知恵や工夫が組み込まれた伝統構法は、今でも社寺などで用いられています。お寺や神社に訪れた際には是非チェックしてみてくださいね!
今現在はというと、大工さんが床下の構造部分や、残した柱の補強、更には新たな柱を設置する為の作業をコツコツと進めてくれています。家が完成してしまえば見えくなってしまう部分ですが、この作業こそが建物を安全に維持する為の土台!重要な役割を持っています。正に「縁の下の力持ち」の作業中です。来週には窓の取付けが始まる予定です。お施主様は、お仕事帰りの楽しみにほぼ毎日(笑)通ってくださっているそうです。大工さんの腕が鳴る古民家リノベーション、次回進捗報告をどうぞお楽しみに!