基本的にはそのまま使いたいとのことでしたので、家の持つ趣そのままに、LDKと水回り中心のリノベーションをすることになりました。
玄関からLDKまでの動線は、頭を屈めなくても通れるよう、玄関は垂れ壁をなくし、LDK入口のドアは色やデザインは馴染ませつつも高さを高めにしました。
キッチンは2型で、元々のキッチン空間に設置しつつ、LDKの一体感を出しました。空間に馴染むよう、面材はシナ、取手はチーク材を使っています。シンクをアイランド型にし、目の前にワークデスクを設置。受験勉強用のデスクです。
柱や建具は補修・調色し、床は敢えて調色せず、ここをスタートに経年変化を味わえるようにしました。
洗面所、トイレ前の洗面ともに造作洗面です。トイレ前の洗面のモザイクタイルは家族5人が好きな色をそれぞれ選んでいただきました。
リビングに入るドアは新設。既設の建具と色を併せながら、ステンドグラス風のデザインにしました。
壁はしっくい、床は地産地消の三河杉。畳は表替えのみ。縁側は状態も良かったので全く手を入れず、敢えてそのままです。