こんにちは、リノクラフトのmarikoです。昨年に引き続き、リノベーション協議会三河支部会にて「エリアリノベーションミーティングとよはし」を開催しました。エリアリノベーションの第一人者である、株式会社ブルースタジオのクリエイティブディレクター 大島芳彦 さんをお招きしての開催です。
改めて「リノベーション」とは
「リノベーションは古い建物をかっこよく見せるものじゃないの?」と思う方が多いかもしれませんが、リノベーションはもっともっと奥が深くて面白いものなんです。
リノベーションを説明するとき、個人的には大島さんのことばにある「Re*Innovation」(リ・イノベーション。再・改革)が端的かつ分かりやすいと思っています。リノベーションは「今あるものを活かす」「そのものの価値を見直して、再構築する」ことです。「空間を編集する」とも言います。
エリアリノベーションとは
エリアリノベーションは、そのエリアの特徴を丁寧に紐解き、空き店舗や空き家、公共施設などの再整備や利活用などを考えながら、そこならではの魅力と価値を有効活用していくまちづくりのことです。歴史・文化などの魅力を整理しながら、人をまちに引き入れ、コミュニティを再生させていきます。つまり「まちの価値を再構築する」取り組みのことです。
エリアリノベーションミーティングとよはし
昨年(第一回)は、大島さんと一緒に豊橋駅界隈を歩き、その後大島さんの講演を拝聴しました。第二回となる今回は自転車で「まちめぐり」からのスタート。豊橋駅を出発し、水上ビル界隈から萱町、花園商店街を抜け、旧東海道を通り、公会堂、ハリストス正教会、吉田城や安久美神戸神明社、吉田神社などをまわりました。大島さんとお話ししながらめぐる豊橋、新しい発見がいっぱいでした。まちを肌で感じながら歴史や文化を紐解いていく作業は、確かに「空間を編集する」リノベーションそのものです。わくわくします。
リノベーションの原点
私たちリノクラフトがリノベーションを始めたのは14年前になります。「リノベーションを面白いと思ってリノベした家に住む人が増えれば、もっともっと面白くて楽しいまちになるよね!」という思いの元に始めました。古いものを直すだけがリノベじゃありません。そのものの価値を見直して、「こうした方が今の暮らしに合うよね」とか「ここはそのまま残して次の世代にも繋いでいきたいポイントだよね」とか、ひとつひとつ吟味しながら再構築していくのがリノベです。活気、活性、活用、活発、活動・・・。「活かす」ことがどれだけ大事なことなのかが分かります。「そのものの良さを活かす」というのは、リノベーションという考え方の原点です。
住宅リノベもまちリノベ
だからこそ、私たち一人一人の意識が大事なんだと思います。自分の住むまち(エリア)が活気ある場所だったら嬉しいですよね。そこに住む人がそのまちをつくるのだから、やっぱりまずは、自分自身が今ある暮らしを楽しむことから。楽しむって、活き活きとした状態のことです。リノベした家で楽しい暮らしが始まれば、そしてそんな仲間が増えれば、そのエリアは楽しい場所になっていく、ということです。
住宅リノベが、まちリノベにつながります。
「ないものねだりの消費者から、あるものみっけの当事者に」なりましょう。(大島語録より笑)
私たちは、お客様の思いをかたちにするのが仕事です。「こんな暮らしがしたい」という思いを持ってきてくださいね。