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【リノベーション・オブ・ザ・イヤー2024】 最難関部門にて最優秀作品賞を受賞、キーワードは 『他人間相続』
リノベーションオブザイヤー2024最優秀作品賞を受賞した他人間相続メイン画像

【リノベーション・オブ・ザ・イヤー2024】 最難関部門にて最優秀作品賞を受賞、キーワードは 『他人間相続』

羨望の眼差しを向けられるリノベーションオブザイヤーのトロフィー、再生材を利用したラフカットデザインが秀逸
審査員の心を捉えた物語「残し、思い出を引き継ぐ」リノベーション新時代への提言
私たちリノクラフト株式会社は「リノベーション・オブ・ザ・イヤー 2024」に<saṃtati 〜他人間相続〜>にて「最優秀作品賞」を受賞しました。2020年の特別賞受賞以来、4年ぶり2度目の受賞となります。

受賞作品詳細はこちら:https://www.renovation.or.jp/app/oftheyear/2024/1888

作品に対する選考委員コメント(一部抜粋)

■ 島原 万丈 氏 LIFULL HOME’S総研所長(株式会社LIFULL)

最終審査会で審査員の心を捉えたのは、建物を巡る不動産仲介の物語である。誠実で丁寧な交渉を橋渡しして、インスペクションによってマッチングを成立させたリノクラフト。この物件は不動産市場で仲介されたもので、相続で引き継がれたものではない。だが、この作品が生み出された経緯はまるで相続のようであったと「他人間相続」と表現した言語化力も秀逸である。

 

■ 池本 洋一 氏 SUUMO編集長(株式会社リクルート)

古さを案じる売主の強い意志によって建物付きでの売買は断られていた案件を、「家の空気感、家の記憶そのものを受け継ぎたい」という買主側の意思を丁寧に伝達。耐震×断熱の性能向上を行い、内装はほぼ原形を留めつつ、元の床材を収納棚、デスク、庭先のウッドデッキなどへ再利用を行うなど、廃棄物を最小化したリノベも実現している。

 

■ 木村 駿 氏 日経アーキテクチュア編集長(株式会社日経BP)

すれ違う両者の思いを1つにするために、建物の調査などに奔走する設計者。「他人間相続」という目新しい言葉も相まって、そのまま映画の脚本になりそうなストーリーに心をつかまれた。リノベーションに当たっては、買い主の思いをくみ取り、内装の雰囲気をなるべく残すことを重視しつつ、耐震性や省エネ性の向上にもしっかり気を配った。見え隠れするプロの仕事が、一連のエピソードに深みを与えている。

選考委員コメント詳細はこちら:https://www.renovation.or.jp/oftheyear/award.html

 

リノベーションオブザイヤー2024最優秀作品賞を受賞しました。キーワードは他人間相続

受賞について

リノベーションという言葉がまだあまり世の中に浸透していなかった2011年の創業から13年以上が経ちました。ライフスタイルの変化そして暮らす人に寄り添うことで進化してきたリノベーションは今、新たなステージを迎えています。

創業当時からの、古くなった建物に新しい価値を「創造する」という考え方を広めたいという想いに加え、価値観の「共有・継承」をしていくことで、世代や関係性を越えて建物に宿った「歴史と精神性」を紡いでいくことの重要性を、今回のリノベーション作品の受賞によって、さらに強く感じているところです。

古民家とも新築とも大きく異なる昭和の時代の建物が、「古いから」という理由で壊され無くなってしまうことに悲しみと危機感を感じます。昭和のレトロな建物には、実はたくさんの魅力が隠れています。資材価格の高騰によって住宅取得のあり方も見直されている昨今。既存部分を残しながらも、新築に劣らない住まいの快適さをアップデートすることができるのはリノベーションならでは。

壊して無くしてしまったら元には戻らないモノやコトが世の中にはたくさんあり、住まいもその一つ。

日本の伝統技法の金継ぎのように、欠けて足りない部分を「リノベーション」という技術で修復し「住まい」の新たな個性と美しさを発見しながら長く愛でていくことができたら、日本の住まいの景色も大きく変わっていくのではないか、そんな大きな可能性も夢見ています。

今回の「受賞」というスポットライトを当てていただいたことは大きなチャンスであり、改めて多くの方に「リノベーション」を試みてもらえるよう、また「他人間相続」という概念が多くの方に浸透するよう、研鑽を重ねていきます。

リノベーションオブザイヤー2024授賞式の後、受賞者全員集合で記念撮影

「リノベーション・オブ・ザ・イヤー」とは

「リノベーション・オブ・ザ・イヤー」とは、1年を代表するリノベーション作品を決定するアワードです。リノベーションの楽しさ・魅力・可能性にフォーカスし、消費者にとって関心の高い施工費別に「800万円未満部門」、「1500万円未満部門」、「1500万円以上部門」、「無差別級部門」の4部門で事例を分類しノミネート作品を選出します。(2024年は、226点から、66点のノミネート作品が選出)ノミネート作品は消費者の声を取り入れて決定し、最終選考は、業界新聞や雑誌など住宅・ライフスタイル系を中心としたメディアの編集者からなる選考委員が選考を行います。

■選考委員(敬称略)
〈選考委員長〉
・島原 万丈  / LIFULL HOME’S総研所長(株式会社LIFULL)

〈選考委員〉
・池本 洋一  / SUUMO編集長(株式会社リクルート)
・君島 喜美子 / リライフプラス編集長(株式会社扶桑社)
・木村 駿  / 日経アーキテクチュア編集長(株式会社日経BP)
・徳島 久輝  / RoomClip住文化研究所 特任フェロー(ルームクリップ株式会社)
・八久保 誠子 / LIFULL HOME’S PRESS編集長(株式会社LIFULL)

〈ゲスト選考委員 ※2024年〉
・斉藤 アリス / TOKOSIE編集部、ライター、モデル
・高山 都    / モデル

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Cristofer Vetrovs
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